🐟🔬3000円代顕微鏡でメダカを観察!
身近に生命科学
格安顕微鏡でこれだけ見える、楽しい!
メダカが卵を産んだので、私が3年前に購入した格安顕微鏡で、どこまで観察できるか試してみました。身近なものを使って、セッティングを行いましたが、想像していたよりも、はるかに綺麗に撮影できました。私は魚類の発生生物学の専門家ではありません。生物学実験の素人でも手軽に、"生きもののすごさ"に気づく機会はとても素晴らしいことです。お金をかけすぎずに身近な生命科学に触れたい人にも、参考になるかもしれません。また、最先端の機材を使いこなしているプロの研究者にとっても新鮮な体験となると信じています。
機材は全て私物(私費購入)です。また、この記事はDIYバイオロジーに興味を持つ人にも役立つ情報を提供することを目的としています。観察によって、みなさんにとってよい気づき💡があると期待し公開します。
01 準備したもの
ワイヤレスデジタル顕微鏡, Amazon JP, Yahoo ショッピング, 楽天, Amazon US
Gakkenニューブロック, 学研
iPad, Apple
ワイヤーメッシュ, DAISO
フードコンテナ, MUJI
偏光版, 東急ハンズ
モバイルバッテリー(長時間撮影時)
自転車用LEDライト
02 手順
Gakkenニューブロックとワイヤーメッシュを写真のように組み立てる。
ワイヤレスデジタル顕微鏡を写真のように設置する。
ワイヤレスデジタル顕微鏡のスイッチを入れる。
iPadのアプリ, Max-seeを開く。
アプリとワイヤレスデジタル顕微鏡が同期していることを確認する。
ワイヤーメッシュの上に、メダカの卵が入っているフードコンテナをおく。そのとき、ワイヤレスデジタル顕微鏡のレンズの上に、卵が来るように、上から目視で確認する。
ワイヤレスデジタル顕微鏡のステージを動かして、フォーカスがある場所を見つける。倍率をちょうどいい感じに設定。
iPad上でメダカの卵を観察できることを確認。静止画、動画を目的に応じて撮影。
観察セットの上部から、白色LED(自転車用)で卵をいろんな角度から照らすと、様々な見え方して面白い。
観察が終わったら、メダカの卵が入ったフードコンテナを安全な場所に戻し、また観察するまで保管する。
02 注意点・コメント
メダカの卵が入ったフードコンテナをこぼさないように、卵にとっても、iPadやモバイルバッテリーにとってもよくないです。
撮影セットのブロックは、保育園で使っていたモノです。身の回りで代用できるものを自分で探すことも楽しいですよね。ブロックは"一生モノ"であることがわかりました。スマホ/タブレットスタンドにも活用し動画撮影や映像閲覧に大変役立っています。
タッパーは、普段おやつを入れている物で代用しました。メダカに使用後は、メダカ専用のタッパーにしています。
偏光フィルターは、授業「茶わんの湯」で、鳥井寿夫先生(参考:ポケットに偏光板を, 教養学部報)に使いたかを教わり、光と撮影に関するテクニックを応用しています。光を楽しく正しく理解すると、素敵な写真と動画が撮れる。
03 この企画を始めるキッカケになった書籍
“子どもの本だから程度が低いだろうとか、手が抜いてあるだろう、などという既成概念をもっていたら、大まちがい。専門外の問題の場合など、基本的な考え方を理解するのには、子どもの本の方がに立つことも多い。子どもとか、科学とかいう言葉にとらわれずに、科学読みものを手にとってみれば、意外な楽しさが発見できると思う。”
この記事は、筆者が旧自然科学教育高度化部門に所属時に書かれたものを一部修正して、アーカイブを目的に掲載しています。