身近な生命科学実習2023A2

本実習プログラムは、分子生物学の基礎的なスキルの習得と“考えるトレーニング”を目的とし、文理の垣根を越え少人数制にて実施しています。㋑クラシカルな分子生物学実験:PCR法を用いた身近な食品・生き物の種別判別実験、㋺自由課題:身近なモノを活用した時短・節約PCR法の開発等、基礎と展開を組み合わせて構成されています。実質6日間の集中講義形式で忙しい定期試験が終了した直後の夏休み(8月上旬)と春休み(2月上旬)に開講しています。

- For students who wish to take an English course
In this practical course, students can receive instruction on experiments in English using an English laboratory manual. Email me if you want to take a hybrid (English + Japanese)course. In the past, several PEAK students have completed and enjoyed this practical course. 

[Comment for the next students from PEAK students who completed this course] "This course serves as a gateway to molecular biology. Apart from basic knowledge of biology, no special skills are required. I would recommend this course to everyone who has interest in science. Even though the course is in Japanese, English-speaking students can join."

✉️  kashima+MolBioDailyLife@g.ecc.u-tokyo.ac.jp 

0. [必読]本実習の履修を検討している学生さんたちへ


⚫︎ [閲覧必須] ガイダンス動画 (倍速閲覧対応)
https://youtu.be/-P9XYDENV4M

→ 必ず閲覧してください。


⚫︎ [提出必須] 履修登録希望Googleフォーム
https://forms.gle/rtz38frVRqT67Hkx5
→ 必ず記入・提出してください。


⚫︎ [任意参加] ハイブリッドガイダンス日程と場所
📍 KOMCEE EAST 3階 教育開発用実験室 [Google Map]

🗓️ 日程
2023年10月10日(火)12:15〜12:45
2023年10月13日(金)12:15〜12:45
2023年10月17日(火)12:15〜12:45  [17日はオンラインのみ]

Zoom URL
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/91540932350?pwd=Zjg4N3RLL3kyck9HcTBPTHJLOTZGZz09

→ 録画ガイダンスを閲覧していれば、ハイブリッド開催のガイダンスに出席する必要はありません。教室を見てみたい、個別の質問をしたい。自由研究を早めに進めたい、など個別の相談に対応します。


⚫︎ [確認]ガイダンス日、出席日の調整、抽選、履修登録までの流れ等、下記1〜10. を必ず確認してください。

本実習における知の再連結

大学初年次における生命科学実験 鹿島 勲, 遺伝 : 生物の科学 77 (3), 164- 168, 2023-05 より図を転載

実験室で実際に手を動かして生命科学実験を体験することが本授業の特色の一つです。作業してみると、教科書やビデオ学習とは異なり、思わぬところで失敗(小さなつまずき)や気づきがあります。これらの良質な体験を通じた学習は、資料配布 + 質疑応答、オンデマンド授業 + 質疑応答、等の現状の代替手段では実施することは極めて困難であると考えています。そのため、本授業は対面授業に参加可能な学生のみに履修を制限します。また、きめ細かい指導個別最適化を目指すプログラム質問・交流しやすい雰囲気づくり、本授業のミッションとしています。そのため、履修希望者多数の場合は抽選します。下記の内容は、本実習を履修する上で事務的に重要なことです、内容に関する具体的な説明は、ガイダンス動画を確認してください。

1. 実習の内容

第1部:分子生物学的手法の基礎体験 ・スキル習得

2023秋冬学期から、第1部はマグロ属魚類の魚種判別実験とアサリ(Ruditapes philippinarum)のPCR-RFLP分析による遺伝的多型解析の二つを取り入れます。履修生の授業開始時点のスキルや関心に応じて、また、シーズンごとにスケジュールや予算の都合に応じ、両方行う場合もあれば、片方のみ実施する場合もあります。

  マグロ属魚類の魚種判別実験

マグロの切り身もしくは、ブロックから、DNA抽出、PCR法による増幅、サンガーシーケンス法によるDNA配列決定、配列解析を行います。最終的に得られたDNA配列情報をデータベース参照により既知のマグロ配列と比較します。その結果から、自分がどの種別のマグロ属の切り身を与えられたのかを考察し、ラボミーティングスタイルで結果考察を発表します。

① 本実習内容の説明
② マグロからDNA抽出・精製
③ 遺伝子増幅法(PCR法)によるDNAの増幅とDNA配列特異的切断酵素による切断
④ DNA断片を電気泳動により分離して検出
⑤ 得られたDNAのパターンからマグロの種別判別
⑥ サンガーシーケンス解析によるマグロの種別判別
⑦ 結果に関する発表および、ディスカッション

  アサリのPCR-RFLP分析による遺伝的多型解析

生アサリ、冷凍もしくは加工品から、DNA抽出、PCR法による増幅、制限酵素によるPCR産物の切断、(場合によっては、サンガーシーケンス法によるDNA配列決定、配列解析)を行います。最終的に得られたPCR-RFLP分析パターンと出発材料の産地のデータをGoogleスプレッドシートとGoogleマイマップ上にまとめる作業を行います。

① 本実習内容の説明
② アサリからDNA抽出・精製
③ 遺伝子増幅法(PCR法)によるDNAの増幅とDNA配列特異的切断酵素による切断
④ DNA断片を電気泳動により分離してパターンを解析
⑤ 結果を本実習のGoogleスプレッドシートとGoogleマイマップにまとめる
⑥ (オプション)サンガーシーケンス解析によるマグロの種別判別
⑦ 結果に関する発表および、ディスカッション 

第1部の概略図

大学初年次における生命科学実験 鹿島 勲, 遺伝 : 生物の科学 77 (3), 164- 168, 2023-05 より図を転載

第2部: “考えるトレーニング”

上記の既定の作業に加え、参加している学生各自の学習到達度・実験の進行度合いに個別に対応し、初心者でも理解可能なシンプルな課題を個人/グループに随時与えます。Web 検索や過去のプリント集を閲覧しても、chatGPTに質問しても答えは簡単には見つかりません。各自/グループは、実験を自らデザインして各種の検討を行う必要もあります。規定の実習の作業内容に追加するこの“考えるトレーニング” 、答えが確定していない課題に挑戦する体験、楽しみながら実習に取り組もう

2部の概略図

大学初年次における生命科学実験 鹿島 勲, 遺伝 : 生物の科学 77 (3), 164- 168, 2023-05 より図を転載

2. 主たる対象

文科理科1・2年生

生物を専攻しないコースの学生も楽しめるよう個別最適なプログラムで歓迎する。

3. ハイブリッドガイダンス日程と場所

📍 KOMCEE EAST 3階 教育開発用実験室 [Google Map]

🗓️ 日程
2023年10月10日()12:15〜12:45
2023年10月13日(金)12:15〜12:45
2023年10月17日()12:15〜12:45

Zoom URL
https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/91540932350?pwd=Zjg4N3RLL3kyck9HcTBPTHJLOTZGZz09

→ 録画ガイダンスを閲覧していれば、ハイブリッド開催のガイダンスに出席する必要はありません。教室を見てみたい、個別の質問をしたい。自由研究を早めに進めたい、など個別の相談に対応します。

4. 履修可能人数と履修可能人数

定員

6名を予定している

履修応募方法

履修希望者は必ず送信すること。下記URLの履修登録届けGoogleフォームを送信することで、応募可能。

🔗 https://forms.gle/rtz38frVRqT67Hkx5

抽選結果の通知

履修登録可能者へ履修登録可能が可能であることを示す招待メールを送ります。残念ながら人数制限により履修登録できない場合も、その旨メールで連絡します。1年生の場合、2年次にも本実習を開講しますので、2024S2もしくはA2に履修をすることが可能です。

5. 出席日および、スケジュール調整

スケジュール調整の一例

UT1さんとUT2さんは、全6日出席可能、Day1とDay2の出席日は異なる。UT3は、出席可能日が6日よりも多く記入。このUT3の場合、後日、6日出席になるように、再調整されたスケジュールが教員から個別にメールされる。なるべく少人数制、個別最適で良質な実習を行うために、参加可能日を多めに入力し、実習作業は分散し、進めることができるように、みなさんのご協力をお願いします。

今シーズンのラボオープン日


Day1 2024年2月6日(火)13:00〜18:00

Day2 2024年2月7日(水)13:00〜18:00


Day1* 2024年2月8日(木)13:00〜18:00

Day2* 2024年2月9日(金)13:00〜18:00


Day3 2024年2月13日(火)13:00〜18:00


Day4 2024年2月14日()13:00〜18:00

Day5 2024年2月15日()13:00〜18:00


Day6 2024年2月16日(金)13:00〜18:00


Day1および、Day2は、個別(少人数)指導のため、2度実施します。Day3からDay6は履修生全員参加です。Day6は発表会なので全員かならず出席(オンライン参加可能)。履修応募Googleフォームに参加可能な日を入力してください。スケジュール調整・相談して、10月中に最終的なスケジュールを確定します。なるべくみなさんの都合に合わせて、可能な限りフレキシブルに実習を開講しますので、個別に相談がある場合は遠慮せずにメールください。

6. 成績評価

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評価内容 %
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出席:レクチャー  10

出席:実験  20

実験ノート記入提出  50

課題回答提出  10

プレゼンテーション  10

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合計 100

7. 本件問い合わせ先

ご質問、ご要望、ご意見がある場合は、ご遠慮なく下記実習専用メールアドレスまでご連絡ください。

実習専用メールアドレス

kashima+MolBioDailyLife@g.ecc.u-tokyo.ac.jp

9. 担当教員

鹿島 勲 (教養教育高度化機構 EX部門)

https://www.isaokashima.c.u-tokyo.ac.jp/

10. 履修登録までの流れ