身近な生命科学実習 2024S2
[前半] 分子生物学実験の基礎的なスキルの習得
[後半] 自由課題を通じた“考えるトレーニング”
本実習プログラムは、分子生物学実験の基礎的なスキルの習得と自由課題を通じた“考えるトレーニング”を目的とし、文理・専攻分野の垣根を越え少人数制にて実施しています。㋑クラシカルな分子生物学実験:PCR法を用いた身近な食品・生き物の種別判別実験、㋺自由課題:身近なモノを活用した時短・節約PCR法の開発等、基礎と展開を組み合わせて構成されています。実質6日間の集中講義形式で忙しい定期試験が終了した直後の夏休み(8月上旬)と春休み(2月上旬)に開講しています。後半の自由課題では、個別最適なプログラムとなるように授業設計されています。
0. [必読]本実習の履修を検討している学生さんたちへ
⚫︎ [閲覧必須] ガイダンス動画 (倍速閲覧対応)
→ 必ず閲覧してください。
⚫︎ [提出必須] 履修登録希望Googleフォーム
https://forms.gle/FR5hojoid9FLkYnZA
→ 必ず記入・提出してください。
ガイダンス、出席日の調整、抽選、履修登録までの流れ等、下記1〜10. を必ず確認してください。
目次
研究室の雰囲気に近い実験室で実際に手を動かして生命科学実験を体験することが本授業の特色の一つです。作業してみると、教科書やビデオ学習とは異なり、思わぬところで失敗(小さなつまずき)や気づきがあります。これらの良質な体験を通じた学習は、資料配布 + 質疑応答、オンデマンド授業 + 質疑応答、等の現状の代替手段では実施することは極めて困難であると考えています。そのため、本授業は対面授業に参加可能な学生のみに履修を制限します。また、きめ細かい指導、個別最適化を目指すプログラム、質問・交流しやすい雰囲気づくり、本授業のミッションとしています。そのため、履修希望者多数の場合は抽選します。下記の内容は、本実習を履修する上で事務的に重要なことです。内容に関する具体的な説明は、ガイダンス動画を確認してください。
1. 実習の内容
第1部:分子生物学的手法の基礎体験 ・スキル習得
2023秋冬学期から、第1部はマグロ属魚類の魚種判別実験とアサリ(Ruditapes philippinarum)のPCR-RFLP分析による遺伝的多型解析の二つを取り入れます。履修生の授業開始時点のスキルや関心に応じて、また、シーズンごとにスケジュールや予算の都合に応じ、両方行う場合もあれば、片方のみ実施する場合もあります。
マグロ属魚類の魚種判別実験
マグロの切り身もしくは、ブロックから、DNA抽出、PCR法による増幅、サンガーシーケンス法によるDNA配列決定、配列解析を行います。最終的に得られたDNA配列情報をデータベース参照により既知のマグロ配列と比較します。その結果から、自分がどの種別のマグロ属の切り身を与えられたのかを考察し、ラボミーティングスタイルで結果考察を発表します。
① 本実習内容の説明
② マグロからDNA抽出・精製
③ 遺伝子増幅法(PCR法)によるDNAの増幅とDNA配列特異的切断酵素による切断
④ DNA断片を電気泳動により分離して検出
⑤ 得られたDNAのパターンからマグロの種別判別
⑥ サンガーシーケンス解析によるマグロの種別判別
⑦ 結果に関する発表および、ディスカッション
アサリのPCR-RFLP分析による遺伝的多型解析
生アサリ、冷凍もしくは加工品から、DNA抽出、PCR法による増幅、制限酵素によるPCR産物の切断、(場合によっては、サンガーシーケンス法によるDNA配列決定、配列解析)を行います。最終的に得られたPCR-RFLP分析パターンと出発材料の産地のデータをGoogleスプレッドシートとGoogleマイマップ上にまとめる作業を行います。
① 本実習内容の説明
② アサリからDNA抽出・精製
③ 遺伝子増幅法(PCR法)によるDNAの増幅とDNA配列特異的切断酵素による切断
④ DNA断片を電気泳動により分離してパターンを解析
⑤ 結果を本実習のGoogleスプレッドシートとGoogleマイマップにまとめる
⑥ (オプション)サンガーシーケンス解析によるマグロの種別判別
⑦ 結果に関する発表および、ディスカッション
第2部: 自由課題を通じた“考えるトレーニング”
上記の既定の作業に加え、参加している学生各自の学習到達度・実験の進行度合いに個別に対応し、初心者でも理解可能なシンプルな課題を個人/グループに随時与えます。Web 検索や過去のプリント集を閲覧しても、chatGPTに質問しても答えは簡単には見つかりません。各自/グループは、実験を自らデザインして各種の検討を行う必要もあります。規定の実習の作業内容に追加するこの“考えるトレーニング” 、答えが確定していない課題に挑戦する体験、楽しみながら実習に取り組もう!
2. 主たる対象
文科理科1・2年生
生物を専攻しないコースの学生も楽しめるよう個別最適なプログラムで歓迎する。
3. 履修可能人数と履修可能人数
定員
6-8名を予定している
履修応募方法
履修希望者は必ず送信すること。下記URLの履修登録届けGoogleフォームを送信することで、応募可能。
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抽選結果の通知
履修登録可能者へ履修登録可能が可能であることを示す招待メールを送ります。残念ながら人数制限により履修登録できない場合も、その旨メールで連絡します。今シーズン履修できなくても、一年生であれば2024A2、2025S2、2025A2に履修をすることが可能です。
4. 出席日および、スケジュール調整
実習本番スケジュール調整の一例
UT1さんとUT2さんは、全6日出席可能、Day1とDay2の出席日は異なる。UT3は、出席可能日が6日よりも多く記入。このUT3の場合、後日、6日出席になるように、再調整されたスケジュールが教員から個別にメールされる。なるべく少人数制、個別最適で良質な実習を行うために、参加可能日を多めに入力し、実習作業は分散し、進めることができるように、みなさんのご協力をお願いします。
5. [任意参加] プレラボ
プレラボと称して、実習期間前、下記にしているする日時に実験室への入室を許可、対面による個別対応をします。プレラボに参加するには個別にメールで予約する必要があります。プレラボへの参加は任意です。単位取得とは関係ありません。
主な利用目的:
- 履修登録前に実験室の様子や授業に関する質問を対面で確認したい。
- Day1およびDay2の内容をグループでなく個別に事前に教えて欲しい場合。
- ピペットマン(微量分注装置)の練習だけちょっとだけラボに行ってみたい。
- Day1およびDay2のスケジュールに、欠席してしまう日があるので、振替たい。
- 後半の自由課題に関して、事前に過去の先輩の取り組み、自分でどんなことがやりたいか、できるのか具体的に考えてみたい。
予約方法:
予約必須です。下記アドレスへメールしてください。
✉️ kashima+MolBioDailyLife@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
場所:
KOMCEE EAST 3階 教育開発用実験室 [Google Map]
日程:
4月09日(火)11:00 - 13:00
4月23日(火)11:00 - 13:00
4月30日(火)11:00 - 16:00
5月07日(火)11:00 - 13:00
5月14日(火)11:00 - 13:00
5月21日(火)11:00 - 13:00
5月28日(火)11:00 - 13:00
6月03日(月)11:00 - 13:00
6月04日(火)11:00 - 13:00
6月10日(月)11:00 - 13:00
6月11日(火)11:00 - 13:00
6月17日(月)11:00 - 13:00
6月18日(火)11:00 - 13:00
7月01日(月)11:00 - 16:00
7月02日(火)11:00 - 13:00
7月08日(月)11:00 - 16:00
7月09日(火)11:00 - 13:00
*上記以外の日・時間帯に相談の上、対応可能。
オンラインZOOMによる相談
予約必須です。下記アドレスへメールしてください。
6. 成績評価
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評価内容 %
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出席:レクチャー 10
出席:実験 20
実験ノート*記入提出 50
課題回答提出 10
プレゼンテーション 10
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合計 100
*実験ノートは紙媒体のノートに加え、電子ノート(GoodNoteアプリ等)の使用を許可する
7. 本実習の問い合わせ先
ご質問、ご要望、ご意見がある場合は、ご遠慮なく下記実習専用メールアドレスまでご連絡ください。
8. 最新情報の確認方法
10. 履修登録までの流れ
[必須]ガイダンス動画を閲覧
[必須]履修登録希望Googleフォームを提出
[任意]プレラボに参加、対面で履修を検討・相談
[教員-->学生さん]メールで履修登録の可否に関して個別に連絡
10. よくある質問
[Q]他の集中講義と予定が重複する日があります。
[A]お問い合わせメールへ連絡してください。
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[Q]留学へ応募していて、当選したら履修できません。
[A]お問い合わせメールへ連絡してください。
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[Q]私的な用事と日程が重複しています。
[A]お問い合わせメールへ連絡してください。
このお知らせは上記の授業に関する内容です。
開講年度:2024
科目区分:主題科目 全学体験ゼミナール
講義題目:🧬🐟🌳🐝身近な生命科学実習-マグロ属魚類の魚種類判別-
時間割コード:40294
開講区分:S2